ブログやってると耳に入ってくる「アンカーテキスト」って何?SEOに影響にも影響するのかな?
ブログでSEO対策を学んでいると耳にする「アンカーテキスト」って言葉。
テキストなのは間違いなさそうですが、イマイチイメージが湧きにくいですよね。
簡単に言ってしまうと、アンカーテキストとは文中にテキストリンクが使われている場合の、テキスト部分を指します。
がしかし、アンカーテキストがSEOにも重要だということは意外に知られていません。
リンク先が重要なのはわかるけど、リンクのテキストなんて重要なの?って思いますよね。
今回は、ブログのSEO対策における「アンカーテキスト」の重要性と書き方、そして注意すべき点について解説します。
- アンカーテキストの重要性
- アンカーテキストの書き方
- アンカーテキストの注意点
アンカーテキストとは?
「アンカーテキスト」という言葉自体、聞き慣れないもいるかもしれません。
簡単に言うと「記事内に貼っている外部リンクや内部リンクに使われているテキスト」といえばわかりやすいでしょう。
具体的には、HTMLコード上の「aタグ」で挟まれているテキスト部分がそれに当たります。
- アンカーテキスト事例
<a href=”https://14blog.net”>ホームはこちら(このブログのトップページ)</a>
「ホームページはこちら(このブログのトップページ)」の部分がアンカーテキストですね。
また「アンカーテキスト」にもいくつかの種類が存在するので、それぞれ順に見ていきましょう。
アンカーテキストの種類
ここではアンカーテキストを使い方によって5つほどに分類しました。
- 指示語の場合
例:詳しくはこちら。
アンカーテキストが一般的な指示語を使用し、リンク先のキーワードとは全く無関係なパターン。
リンク先内容を表すものではないので、SEO的にはあまり効果的な使い方とは言えないです。
- ブランド名の場合
例:セールスライティングを学ぶならまずは沈黙のWEBマーケティングを読むことから始めるのがおすすめ
サイト名やブランド名などをアンカーテキストに使用するパターン。
特定のヒトやモノ、サービスを示す固有名詞などを表し、例えば「グッチ」「ヴィトン」「大谷翔平」などが該当します。
ブランド名が強いアンカーテキストはリンク先を簡潔に表す形になるのでSEO的にも有利になります。
- リンク先タイトルの場合
例:セールスライティングについては、『ブログで稼ぐ!セールスライティングの代表的テンプレートを3つ紹介【具体例あり】』という記事でも詳しく解説しています。
リンク先の記事のタイトルをそのままアンカーテキストに流用するパターンで、このサイトの内部リンクに最も多く使用しています。
タイトルは記事内容を表す対策キーワードが複数入っているはずなので、クローラーにリンク先内容の関連性を正確に伝えることになり、検索順位が上がりやすくなります。
- リンク先の記事内容の場合
例:セールスライティングをより詳しく知りたい人は、セールスライティングのテンプレートについて学んでおきたいところです。
リンク先の内容を対策キーワードのみでアンカーテキストに使用する方法で、短く簡潔リンク先内容を伝えることができるパターンです。
ユーザビリティも高い上に、リンク先の記事内容を表現できるので検索順位に有利に働きます。
ただしキーワードを詰め込みすぎるのもマイナス評価につながるので、ユーザーの検索意図を的確に満たすような対策キーワードを心がけます。
- 直接URLの場合
例:セールスライティングについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
▶︎https://14blog.net/blog-saleswriting/
日本のブログでは良く見るURLを直にテキストリンクとして使用するパターンです。
先に紹介した指示語と同じく、リンク先内容には全く関連性がない一般の文字列としての扱いになるので、進んでアンカーテキストに利用するメリットはありません。
アンカーテキストにもいろいろな使い方があることを知っておこう。
アンカーテキストの重要性
アンカーテキストの役割は大きく2つあります。
- ユーザビリティの向上
- CTR/CVRの上昇
- SEO的な最適化
「ユーザビリティの向上」は、リンク先がどういった内容かをユーザーに分かりやすく伝えるということですが、リンク先の内容を適切にアンカーテキストで表すことでCTRやCVRの向上にもつながります。
たとえば「詳しくはこちら」よりも「セールスライティングを学ぶのにおすすめ書籍10選」のように、リンク先を具体的にイメージさせる方がユーザーの不安が減り、成約率のアップや離脱率減少に繋がりやすいです。
加えて、検索エンジンのクローラー自身もアンカーテキストを元にリンク先の内容を把握しているので、アンカーテキストにリンク先内容を示すキーワードを入れることはSEOの最適化にもなります。
また、Google創業者のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによるWeb検索エンジンに関する論文によれば、アンカーテキストは検索エンジン上で特別な扱いをされていると示しています。
その理由は2つ。
- アンカーテキストはリンク先のページ自体よりも、ページの内容を正確に言い当てる場合がある
- アンカーテキストは、画像の中身やプログラムなどの検索エンジンがクロールをしてもわからない部分を理解するのに有効な場合がある
(翻訳元参考文献:The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine, 2.2 Anchor Text)
以上のことからも、アンカーテキストがSEO対策としてもいかに重要かというのが納得できますよね。
ちなみに、アンカーテキストと「完全一致のキーワード」の関連性を、被リンクや競合調査分析ツールの「ahrefs」では以下のように数値化しており、完全一致のキーワードが多いページほど上位に来やすいという結果になっています。
「完全一致のキーワード」とは、前述のアンカーテキストの種類でいう「リンク先の記事内容」の場合(リンク先の内容の対策キーワードをアンカーテキストにするパターン)に該当します。
- 完全一致のアンカーテキストの影響(Influence of exact-match anchors)
アンカーテキストが検索順位に与える影響については、上位表示されているページほど完全一致のアンカーテキストの被リンク数が多く、10位以降はさほど変わらないという興味深い結果になっています。
ただしこの結果は、完全一致のアンカーとなっている被リンクの平均(青線)と中央値(オレンジ線)の割合なので、参考程度としてください。
いずれにしても、アンカーテキストとリンク先の内容をしっかり一致させることがSEOにとっても重要あるのは疑うことのない事実であると理解すべきです。
アンカーテキストの具体的な書き方
続いて、アンカーテキストの具体的な書き方についての説明です。
アンカーテキストを書く上で意識したい点は、主に次の3つです。
- キーワードを必ず入れる
- リンク先内容を簡潔に表記
- 画像リンクにはalt属性を記述する
順に説明します。
キーワードを必ず入れる
アンカーテキストには対策するキーワードを必ず入れてください。
アンカーテキストは先の章でも述べたように、ユーザビリティの向上に加えて、Googleの検索エンジン上でも特別な扱いをされています。
なのでリンク先の記事内容を表現しているアンカーテキストは、検索順位に影響を与える要素となり得ます。
なんとなくアンカーテキストを設定するのではなく、必ずキーワードを意識するのが大事。
リンク先内容を簡潔に表記
アンカーテキストが長すぎるとクローラーがリンク先の記事内容を正しく理解できない可能性があります。
アンカーテキストはなるべく簡潔に表記することを心がけましょう。
先に紹介した、リンク先の記事タイトルをアンカーテキストに設定するのは、クローラーに的確に内容を伝える一つの手段として有効です。
ユーザーがパッと見て、一目でリンク先の内容がわかるアンカーテキストが理想型です。
画像リンクにはalt属性を記述する
画像リンクにはalt属性を記述しましょう。
alt属性が記述されていれば、なんらかの理由で画像が表示されない場合にも、設定したalt属性の文言をテキストリンクとして表示可能です。
alt設定をする時は、最小限の単語にしつつも画像の説明に相当するような言葉にしておくと良いです。
- 「ブログの始め方」を解説する画像のalt属性記述
<img src=”startblog.jpg” alt=”ブログを一から始める方法”>
alt属性の情報もアンカーテキストと同じ効果を持つので、あなどれません。
アンカーテキストを設定する上での注意点
アンカーテキストの使い方にも注意点があります。
間違った方法でアンカーテキストを使っていると、SEO対策にならないばかりか、サイトの評価を下げる原因にもなるので、あらためてアンカーテキストを設定する上での注意点を確認しておきます。
注意点は以下の3つになります。
- 曖昧な表現を使わない
- キーワードを無理に盛り込みすぎない
- 関連性の低い記事へのリンクはしない
曖昧な表現を使わない
先のアンカーテキストの種類で説明した、「詳しくはこちら。」などの指示語のような場合、発リンクするアンカーテキストの「こちら」では、リンク先の内容について説明できているとは言えません。
このようにアンカーテキストが曖昧な内容であったり、全く意味をなさない文字列だとリンク先の内容をクローラーがうまく理解できず、ページのマイナス評価につながります。
わりと無意識に使ってしまっているパターンが日本では多く見られます。
ついつい使いがちですが、ユーザビリティを考えたらわかりやすい表現とはいえないですよね。
キーワードを無理に盛り込みすぎない
アンカーテキストに対策キーワードを盛り込むことは重要ですが、だからといってやみくもにキーワードを詰め込むのは良くありません。
PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
Google検索セントラル:リンクプログラムについて
Googleのリンクプログラムに明記されている内容からすると、検索順位向上のみを目的としたリンク行為は、ガイドラインの違反に該当する可能性があります。
ひと昔前に見られた、大量のスパムリンクなどのブラックハットSEOはペナルティの対象になりやすいです。過去に過剰な相互リンクやリンク交換、有料リンク購入経験などがある場合、外部からの悪質なリンクがないかのチェックもした方がよいです。
悪質な被リンクの否認については、サーチコンソールの「リンクの否認ツールのページ」から設定が可能です。
関連性の低い記事へのリンクしない
リンク先の内容と初リンクするページの内容の関連性も重要です。
いくらアンカーテキストでリンク先の内容をしっかりと表記してたとしても、そもそも関連性のないページへリンクを貼ること自体がナンセンスです。
検索エンジンのクローラーはその辺りも考慮してページを評価するので、むやみやたらに関連のないページへリンクを貼りまくるのはやめましょう。
英会話の勉強の仕方を発信するブログに、地域の飲食店紹介の記事がリンクされていも明らかに不自然ですし無意味ですよね。
アンカーテキストを変えるだけでSEO効果が高まる
以上、アンカーテキストの重要性と書き方を紹介してきました。
意外に自分のブログでもアンカーテキストの設定がおざなりになっている人、多いと思います。
他のSEO施策と比べてアンカーテキストの修正は簡単なので、まずは既存記事のアンカーテキストを見直してみるとよいのではないでしょうか。
最後にまとめです。
- アンカーテキストにはリンク先内容の対策キーワードを設定する
- アンカーテキストには短く簡潔にリンク先の内容を表す
- 画像にもalt属性を記述する
- 関連性の低いリンクはそもそもNG
今回はこれまでです。
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