
投資信託を始めようと思ってるんだけど、S&P500とオールカントリー、どっちがいいの?

どっちも人気だけど、考え方次第だね。S&P500はアメリカ集中型、オールカントリーは世界分散型って感じかな。

なるほど。でも結局どっちが儲かるの?

それが一番気になるよね。よし、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説していくよ!
この記事では、新NISAを活用した投資信託選びで迷われている方に向けて、S&P500とオールカントリーという2つの代表的な投資信託を比較し、それぞれの特性、メリット・デメリットを詳しく解説します。
投資初心者から中級者の方まで、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて最適な投資信託を選ぶための参考情報として活用してください。
- S&Pとは
- オールカントリーとは
- それぞれの商品のリスクについて
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S&P500とは?

S&P500とは、ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している時価総額が大きい500社の株式を対象とした株価指数です。
米国の経済成長を牽引する多様な産業の代表的な企業が網羅されており、米国の株式市場全体を最もよく表す指数の一つとして広く知られています。
- 高い成長性:過去数十年にわたり、S&P500は長期的に安定した成長を続けており、特にテクノロジーセクターの革新的な企業の成長が著しく、米国経済の成長に連動した高いリターンが期待できます。
- 分散投資の効果:500社という多数の企業に分散投資することで、個別企業の業績悪化によるリスクを軽減できます。
- 高い流動性:世界で最も取引量の多い指数の一つであり、売買が容易で、いつでも市場価格で売却することができます。
- 低コスト:S&P500を対象としたETFや投資信託は、運用コストが非常に低く設定されているものが多く、長期投資に適しています。
- 情報収集が容易:S&P500は、世界中で最も注目されている指数の一つであり、経済ニュースやアナリストのレポートなど、情報収集が容易です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
高い成長性
S&P500は、過去数十年にわたり、年率平均で7~8%程度の高いリターンを達成してきました。
これは、長期的なインフレ率を上回る水準であり、資産を増やすための有効な手段の一つとして注目されています。特に、テクノロジーセクターの革新的な企業の成長が著しく、S&P500全体の成長を牽引してきました。

分散投資の効果
S&P500に投資することは、単一の企業に投資するよりも、分散投資の効果によってリスクを大幅に軽減できる点が大きなメリットです。
複数の投資対象に資金を分散することで、特定の投資対象の価格変動によるリスクを軽減する投資手法です。 S&P500の場合、500社という多様な業界に属する企業に投資することで、以下のような効果が期待できます。
高い流動性
S&P500に投資する大きなメリットの一つとして、高い流動性が挙げられます。
流動性が高いとは、簡単に言えば、いつでも欲しい時に売却でき、欲しい時に購入できる状態を指します。S&P500は、世界で最も取引量の多い株価指数の一つであり、非常に高い流動性を誇ります。
低コスト
S&P500を対象としたETFや投資信託は、運用コストが非常に低く設定されているものが多く、長期投資に適しています。運用コストが低いということは、それだけ投資家にとって有利な条件であり、複利効果による資産の増加にもつながります。
S&P500に投資する大きなメリットの一つとして、低コストである点が挙げられます。
なぜS&P500の投資信託は低コストなのか?
- パッシブ運用: S&P500の指数に連動することを目指すパッシブ運用を採用しているため、アクティブ運用に比べて、ファンドマネージャーの報酬や分析コストを抑えることができます。
- 競争の激化: S&P500を対象とした投資信託は数多く存在するため、各社が運用コストの低減を競い合っています。
- 規模の経済: 運用資産規模が大きくなるほど、一単位あたりの運用コストを下げることができます。
情報収集が容易
S&P500は、世界中で最も注目されている指数の一つであり、情報収集が非常に容易である点も大きなメリットです。
なぜ情報収集が容易なのか?
- 世界的な注目度: S&P500は、米国の経済を代表する指数として、世界中の投資家やメディアから注目されています。そのため、S&P500に関するニュースや分析情報は、日本語だけでなく、英語をはじめとする多言語で豊富に提供されています。
- 多様な情報源: 新聞、テレビ、インターネットなど、様々なメディアを通じて、S&P500に関する最新の情報を得ることができます。
- 専門家の分析: 多くの証券会社や金融機関が、S&P500に関する詳細な分析レポートを発行しています。これらのレポートでは、マクロ経済の動向、個別企業の業績、今後の見通しなど、投資判断に役立つ情報が盛り込まれています。
以上のように、S&P500は売買がしやすく情報収集が容易であるため、投資初心者から経験豊富な投資家まで、幅広い層の投資家に支持されています。
豊富な情報に基づいてより賢く投資を行うことができる点が、S&P500の最大の魅力のひとつです。
オールカントリーとは?

オールカントリーは、世界中の先進国・新興国の株式に分散投資する投資信託です。
S&P 500が米国の代表的な企業に焦点を当てているのに対し、オールカントリーは世界全体の株式市場に投資することで、より幅広い分散効果を得ることができます。
- 幅広い分散投資:世界中の様々な国や地域の株式に投資することで、特定の国や地域の経済状況や政治情勢といったリスクに左右されにくくします。
- 新興市場の成長ポテンシャル:新興国の経済は先進国とは異なる成長パターンを示すことが多く、ポートフォリオの多様化に繋がりより高いリターンとリスクの分散の両立が期待できます。
- 広範な投資対象による多様な収益源:様々な産業や通貨に分散投資することで、個別企業のリスクや為替変動リスクを軽減し、より安定した収益源を確保することができます。
それぞれ詳しく説明します。
幅広い分散性
オールカントリーは世界中の市場に投資するため、特定の地域リスクを軽減できます。
地政学的リスクや経済リスクの影響を分散させたい投資家に最適です。
分散できるリスク
- 世界中の市場への投資:特定の国や地域に偏ることなく、世界中の株式に分散投資することで、個別国の経済状況や政治情勢によるリスクを軽減できます。
- 地政学的リスクのヘッジ:ある地域で問題が発生しても他の地域の好調で相殺される可能性が高まります。
- 経済サイクルの多様化:各国の経済サイクルは異なるため、世界全体で投資することで、経済の変動リスクを分散できます。
新興市場の成長ポテンシャル
新興国市場のポテンシャルを含むため、長期的には高いリターンが期待できる場合があります。
振興市場の可能性
- 成長著しい新興国への投資:新興国市場は、先進国に比べて高い成長率が期待できるケースが多く長期的な資産形成に貢献する可能性があります。
- ダイナミックな経済成長:新興国の経済成長は、先進国とは異なるパターンを示すことが多くポートフォリオの多様化に繋がります。
広範な投資対象による多様な収益源
オールカントリーは、IT、製造業、消費財など、世界中の様々な産業に投資します。
これにより、以下のメリットが得られます。S&P500に比べると運用コストがやや高いですが、それは分散投資の幅広さを反映しています。
多様な収入源
- 個別企業のリスク分散:特定の産業が不調に陥っても、他の産業が好調であれば、全体のリスクを軽減することができます。
- 経済サイクルの変動への対応:各産業の景気循環は異なるため、多様な産業に投資することで、経済全体の変動による影響を緩和できます。
- 成長産業への参入:新興国におけるテクノロジー産業や、先進国におけるバイオテクノロジーなど、成長が期待される産業への投資機会が広がります。
それぞれのデメリットは?:S&P500のデメリット

&P500は、米国を代表する500社に投資する指数であり、その成長性は多くの投資家にとって魅力的なものですが、もちろんS&P500にもデメリットも存在します。
- アメリカ依存: アメリカ市場が低迷すると直接的な影響を受ける。
- 地域分散が不十分: 他の地域の成長を取り込むことができない。
投資判断を行う前に、これらのリスクを理解しておくことが重要です。
アメリカ依存により米国市場低迷は直接的打撃
S&P500は、アメリカの株式市場に上場している企業を対象としています。そのため、アメリカ経済が低迷した場合、S&P500も大きな影響を受けることになります。
(過去の具体例)
S&P500はアメリカ経済の動向に大きく左右される指数です。過去には2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックのように、アメリカ経済が危機に陥った際に、S&P500も連動して大きく下落した事例が複数あります。
今後のリスク・・・米国雇用、インフレ、金利上昇、天災事変
アメリカ経済は世界経済の中心的な存在であり、S&P500はその動向を反映する重要な指標です。しかし、常に安泰というわけではなく、様々な要因によって低迷するリスクを抱えています。
地域分散が不十分のため世界の成長を取り込めない可能性
S&P500は、アメリカの企業に限定された投資であるため、他の地域の成長を取り込むことができません。
新興国(例えば、中国、インドなど)の経済成長は著しく、今後も高い成長率が期待される一方でS&P500に集中投資した場合、これらの新興国の成長を取り込むことができず、大きな利益を得る機会を逃してしまう可能性があります。
それぞれのデメリットは?:オールカントリーのデメリット
オールカントリーは、世界中の株式に分散投資する投資信託であり、その分散効果は多くの投資家にとって魅力的なものです。
しかし、オールカントリーにもはやりデメリットも存在するので、これらのリスクを理解しておくことが重要です。
- コストが高い:分散投資の範囲が広いため、信託報酬がS&P500に比べて高い。
- リターンが分散:新興国市場の不安定さが全体のパフォーマンスに影響を与えることも。
広範囲な分散投資ゆえのコスト高の代償
オールカントリーは、世界中の株式市場に投資するため、調査や分析の対象が広範囲に及びます。そのためS&P500に連動する投資信託に比べて信託報酬(投資信託の運用にかかる費用)が高くなる傾向があります。
コストの比較
S&P500に連動する投資信託の信託報酬は、一般的に低く設定されています。一方、オールカントリーは、より多くの調査・分析が必要となるため、信託報酬が高くなる傾向があります。
長期投資への影響
信託報酬は長期投資においては無視できないコストとなります。信託報酬が高いほど、最終的なリターンが減少する可能性があります。
新興国市場の不安定さが影響してリターンが分散
オールカントリーは、先進国だけでなく、新興国市場にも投資します。新興国市場は、高い成長率が期待できる一方で、政治や経済の不安定さから、株価が大きく変動するリスクも抱えています。
新興国リスク
新興国市場は、政治情勢や経済状況の変化に敏感に反応し、株価が大きく変動する可能性があります。
リターンの分散
新興国市場の不安定さは、オールカントリー全体のパフォーマンスに影響を与え、リターンが分散される(=安定性を重視する)要因の一つとなります。
投資スタイル別 おすすめ銘柄は?

投資には様々なスタイルがあり、それぞれのリスク許容度や目標によって最適な銘柄は異なります。
ここでは、代表的な2つの投資スタイルに合わせ、おすすめの銘柄をご紹介します。
アメリカ経済に強気な方→S&P500
米国市場の成長性を信じているならS&P500が最適です。特に米国の主要企業に集中投資することで高いリターンを期待できます。
実際に過去10年間のS&P500の平均年間リターンは約10%であり、これは他の先進国市場の平均リターンを上回っています。
また&P500に連動する投資信託やETFは、多数の金融機関で取り扱っており、少額から投資を始めることができます。
安定した分散投資を求める方→オールカントリー
「リスクを抑えつつ「世界経済の成長を取り込みたい」「長期的な視点で資産形成をしたい」、このような方には、オールカントリーがおすすめです。
リターン率はS&Pよりも劣りますが、S&P500よりもリスクは分散されるので安全に運用が可能です。
S&P500とオールカントリー、どっちに投資すべき?:まとめ

S&P500とオールカントリーはどちらも優れた投資信託ですが、選択は投資家の目的やリスク許容度によります。
- 高い成長性を求めるならS&P500:米国市場の力強いパフォーマンスを活用。
- リスク分散を重視するならオールカントリー:世界中の市場にアクセス可能。
- コストに敏感ならS&P500:運用コストが低く、費用対効果が高い。
- 広範な市場への関心があるならオールカントリー:新興国を含む広範囲な分散投資が可能。
自分の投資スタイルと目標を考慮して、最適な選択をしましょう!
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