
新NISAって非課税になるって聞いたけど、それだけで始めちゃって大丈夫なのかな?

非課税は確かに魅力的だけど、他にも知っておくべきことがあるよ。メリットだけじゃなくてデメリットもちゃんと理解してから始めたほうがいいね。

えっ、デメリットもあるの?それってどんなこと?

例えば、途中で資金が必要になったときにちょっと不便だったり、投資リスクを理解しておかないと後で困ることがあるんだ。この記事で詳しく説明してるから、しっかり確認しよう!
新NISAは資産運用を始めるための強力なツールですが、その仕組みを正しく理解しないと、思わぬリスクや後悔につながることも。
この記事では、新NISAのメリットとデメリットを分かりやすく解説し、投資初心者が知っておくべき重要なポイントをお届けします。
新NISAを最大限に活用するために、この記事を参考にして自分に合った投資プランを考えてみましょう!
- 新NISAのメリット
- 新NISAのデメリット
- 新NISAを活用すべき人

新NISAとは?

新NISAとは、投資で得られた利益が非課税になる制度です。具体的には、株式や投資信託などの対象商品に投資した場合、通常20.315%かかる利益や配当金にかかる税金が非課税になります。
新NISAは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの投資枠から構成されています。それぞれ年間の投資上限額や非課税期間が異なり、投資スタイルに合わせて使い分けることができます。
新NISAの主なメリット

新NISAには多くの利点があります。以下に主要なポイントを挙げていきます。
- 利益が非課税
- 非課税投資枠の拡大
- 非課税保有期間の無期限化
- 2階建て制度の導入
順番に詳しく見ていきましょう。
利益が非課税
新NISAの最大の魅力のひとつは、投資で得た利益が非課税になることです。
投資初心者にとって、税金や手数料が少ないことは非常に重要です。新NISAの非課税制度を活用することで、利益を最大化しつつ、複雑な税金計算の手間を省けるため、安心して投資を始められるのも魅力のひとつです。
通常、投資で得た利益(例えば、株式の値上がり益や配当金など)には約20.315%の税金がかかります。これが非課税になるということは、利益をそのまま手元に残せるという大きなメリットをもたらします。
(課税口座と非課税口座の利益差の具体例)
たとえば、100万円を投資し、1年間で10%の利益を得たとします。
- 通常の課税口座の場合・・・
10万円の利益が発生しますが、その20.315%である約2万円が税金として引かれるため、手元には8万円しか残りません。 - 新NISA口座の場合・・・
この税金が全くかからないため、10万円の利益をまるごと受け取ることができます。
このように長期的に見れば、この差はどんどん大きくなります。
たとえば10年間投資を続けた場合、毎年の税金がないことで、複利効果によって利益がさらに増えやすくなるのです。
また、非課税のメリットが特に大きい理由は複利効果を最大限に活かせるます。
複利とは得た利益を再投資することで、元本が次第に膨らみ、その分利益が増えていく効果のことです。
税金がかからないことで、複利効果を妨げる要素がなくなるため、長期投資をするほど効率的に資産を増やすことができます。
(課税口座と非課税口座の具体例)
初めに100万円を投資し、年利5%で20年間運用したとします。
- 課税口座の場合・・・最終的な資産は約216万円
- 非課税口座(新NISA)の場合・・・最終的な資産は約265万円
この約49万円の差が、非課税による複利効果の恩恵です。
このように新NISAの非課税メリットは、利益をそのまま受け取れるだけでなく、長期的な運用で複利の効果をフル活用できる点にあり、これから投資を始める初心者にとって、非常に有利なメリットです。
非課税投資枠の拡大
新NISAでは、年間の投資上限額が大幅に拡大されました。
この変更により、より多くの資金を非課税で運用できるようになり、資産形成を効率的に進めるチャンスが広がります。具体的には、従来のNISAでは非課税期間が5年または20年と制限されていましたが、新NISAではこの期間が実質的に恒久化されています。
そもそも「投資枠」とは?
NISAにおける投資枠とは、非課税で投資ができる金額の上限を指します。通常、株式や投資信託などで得た利益には税金(約20.315%)がかかりますが、この枠内で行った投資から得た利益は非課税になります。つまりこの枠が大きければ大きいほど、より多くの資金を効率的に運用できるということです。
従来のNISA(一般NISA)の年間投資上限額は120万円でしたが、新NISAでは年間最大360万円まで拡大されました。これにより、1年間で投資できる非課税枠が約3倍になり、資産形成の幅が大きく広がります。
新NISAの投資枠はどれくらい増えたのか?
- 従来のNISA(一般NISA)・・・年間投資上限:120万円 非課税期間:5年(最大600万円)
- 新NISA・・・非課税期間:無期限(最大枠1,800万円まで)、年間投資上限:360万円
非課税枠が拡大したことは特に長期的な資産形成において非常に有利です。
より大きな資金を効率よく運用できるため、資産形成のスピードが速くなり、特に新NISAは非課税期間が「無期限」のため、長期投資で複利効果を活用するのに非常に適しています。
(運用額による非課税利益差の具体例)
年間120万円と360万円で年利5%の利益を得た場合、
- 120万円・・・6万円(非課税利益)
- 360万円・・・18万円(非課税利益)
ご覧の通り、同じ運用利回りでも、投資額が増えた分だけ得られる非課税利益が大きくなります。
非課税保有期間の無期限化
新NISAの大きな特徴のひとつが、非課税保有期間が「無期限化」されたことです。
従来のNISA(一般NISAやつみたてNISA)では、非課税で保有できる期間に制限がありました。これに対して、新NISAでは非課税保有期間が無期限化されました。
(非課税保有期間の違い)
- 一般NISA:非課税保有期間は最大5年
- つみたてNISA:非課税保有期間は最大20年
これにより成長投資枠で購入した資産から得た利益を、期限を気にせず非課税で保有し続けることが可能になりました。つまり、一度購入した資産を売却しない限り、非課税でずっと保有し続けることができるのです。
非課税で保有し続けることができるということは、複利効果を最大限に活かせるということです。複利は長期間運用するほど効果が高まるため、非課税のまま長期運用できる新NISAは非常に有利です。
長期保有すると・・・
- 年間5%のリターンで10年運用した場合・・・資産は10年で約1.6倍
- 年間5%のリターンで20年運用した場合・・・資産は20年で約2.6倍
税金がかからないため、この利益をそのまま運用に回せる点が大きな強みです。
2階建て制度の導入
新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠という2つの投資枠を組み合わせた「2階建て制度」が導入されました。
この仕組みにより、より柔軟で戦略的な資産運用が可能になります。
2階建制度とは?
- つみたて投資枠(1階部分)・・・少額からのコツコツ積み立て投資に適した枠。主に長期的な資産形成を目指します
- 成長投資枠(2階部分)・・・1階部分より自由度が高く株式や投資信託など幅広い商品に投資できる枠
最初はつみたて投資枠で少額投資からスタートし、投資に慣れたら成長投資枠を活用してより自由度の高い運用ができますし、つみたて投資枠で安定的に積み立てを続けながら、成長投資枠で高いリターンを狙うなど、リスク分散した運用も可能です。
(つみたて投資枠と成長投資枠の運用具体例)
たとえば、毎月3万円をつみたて投資枠で投資信託に積み立て、5年間運用して50万円の資産を作ったとします。その後、経済の状況や個人の運用方針に合わせて、この資産を成長投資枠に移し、高成長が期待される個別株やETFに再投資することが可能です。
新NISAのデメリットと注意点

新NISAには魅力的なメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。
- 損益通算ができない
- 元本割れのリスク
- 投資可能商品が多い
順に見ていきましょう。
損益通算ができない
新NISAでは、他の課税口座で発生した損失と利益を相殺する「損益通算」ができません。
これは、投資の損失が出た場合にその分を他の利益と相殺して税金を軽減する仕組みですが、新NISA口座ではこの特典を活用できないのです。
(損益通算不可の具体例)
たとえば、課税口座で50万円の利益が出て、NISA口座で30万円の損失が出た場合を考えます。通常の課税口座であれば、50万円の利益から30万円の損失を差し引いて、差額の20万円だけに税金がかかります。しかし、新NISA口座では損益通算ができないため、課税口座の50万円全額に税金が課せられ、NISA口座の損失は考慮されません。
新NISAの非課税枠は利益に対して非常に有利ですが、損失が出る場合に税金面での恩恵がない点を理解しておきましょう。
元本割れのリスク
投資の世界では、元本割れのリスクは切り離せないものです。どんな投資商品でも、リターンを得る可能性がある一方で、リスクも存在します。銀行の定期預金のような低リスクの商品でも、インフレによる資産価値の目減りというリスクがあります。
特に株式投資などは価格の変動が大きく、場合によっては投資した金額よりも少ない金額しか戻ってこないことがあります。
元本割れリスクとは?
「元本割れ」とは、投資した金額(元本)よりも資産価値が下がることを指します。たとえば、100万円を投資した場合に、価格が下落して90万円になったとすれば、10万円の損失が発生するということです。
特に初心者は、急な下落に驚いて焦って売却してしまうケースが多いですが、これが損失を確定させる原因となることがありますのであらかじめ短期的な損失に備えることが大事です。
投資可能商品が多い
新NISAでは投資できる商品が沢山ありますが、適切な商品を選ばないと期待したリターンを得られない可能性があります。そのため、どの商品が自分に合っているかを慎重に見極めることが大切です。
どの商品を選ぶかでリスクやリターンが大きく異なるため、自分の投資の目的やリスク許容度を考えることが重要です。
初心者の場合、商品の内容を詳しく理解するのが難しいこともあるかもしれません。その際は金融機関や専門家に相談し、自分の目標やニーズに合った商品を選ぶ手助けをしてもらうと安心です。
新NISAは可能性を広げてくれる制度ですが、計画的な選択が成功への鍵となります。
新NISAを活用すべき人はどんな人?

以上を踏まえて、新NISAは以下のような方々に特におすすめです。
- 投資初心者:少額からスタートできるため、リスクを抑えて資産運用を学びたい人。
- 将来の資産形成を目指す人:長期的な運用を通じて、老後資金や教育費の準備が可能です。
- 税制メリットを最大限に活用したい人:節税をしながら効率的に資産を増やしたい場合、新NISAは強力な選択肢となります。
投資初心者が知っておくべき新NISAのメリットとデメリット:まとめ

新NISAは、投資初心者から経験者まで、幅広い層にとって魅力的な制度です。非課税メリットを活用し、長期的な資産形成を目指しましょう。ただし、投資にはリスクも伴います。しっかりと制度を理解し、自分に合った投資方法を選択することが重要です。
まずは短期的な価格変動に惑わされず、計画的で長期的な資産運用を心がけることが成功への第一歩です。
投資を始める際は、まずリスクと向き合い、自分に合った運用プランを立てるようにしましょう!
次のステップとして、以下の行動をおすすめします。
- 新NISAの詳細を金融機関や公式サイトで確認する
- 自分の投資スタイルに合った商品をリサーチする
- 新NISA口座を早めに開設する
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